植野が斬る!

「橋の専門家」として長年にわたって国内外で橋の建設及び維持管理に携わってこられた植野氏を当社技術顧問にお迎えしました。発注者としての立場や、いち技術者としての意見などを”植野節”と言われる歯に衣を着せぬ語り口でズバズバッと斬っていただきます。

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たかが基準、されど基準

1.JICE(※1)での業務(35歳から41歳) 苦しかったが一番充実した時代だった。これで、官庁や業界内で知る人ぞ知る、「国土センターの植野」となった。今でも、特に国交省の人には、「国土センターの植野さん」と言われる。ここでは、前述のKさんを筆頭に、尊敬できる方々と接することができた。それまで、道...

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霞が関の仕事術 国土開発技術研究センター

1.最初の1年 橋梁の世界の上流を目指していた。そしてコンサルの仕事に幻滅していた。このあとは、基準を作る側に行きたいと考えていたところ、ある方から「国土センター(※1)」が募集している。ちょうど年齢的に合うからどうだ?」という話を聞き、試験を受けて採用となった。 2週間の研修後(スピード版の公務員...

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馬鹿と鋏は使いよう!

1.はじめに 今回は、コンサル時代(1回目)について 書く。 水門メーカーを半年で辞め、某コンサルからお迎えが来た。自動設計システムやCADシステム開発の経歴に興味を持ったらしい。この会社は橋梁設計の大手として知られており、建設省の自動設計プログラムの開発と保守を受託しており、自動設計プログラムを保...

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水を制する者は天下を制す!

1.はじめに 今回は、「水門メーカー」に関して書く。 橋梁メーカーでは、造る楽しさは感じられた。しかし、「裏設計」が非常にバカらしかった。最近の方々はあまり裏設計に関して、知らない方々も多い。しかし、当時は、コンサルが受注した、もしくは、する予定の鋼橋に関しては鋼橋メーカーが実際には設計していた。そ...

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システム開発

私の職歴のなかのエピソードを皆さんの参考にしていただきたい。 1.はじめに 今回は、「システム開発」に関して書く。土木の世界ではシステム化が遅れている。設計やCADのソフトに関しては、ご存知だと思うが、結局は市販のソフトを使っているのがほとんどではないだろうか。実績はあるものの、精度や中身に関しては...

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師匠をもて

1.はじめに 今回から数回は、職歴のなかのエピソードを通して、日頃思っていることを語りたい。前回一つ言い忘れたこと、11月7日は、アルスコンサルタンツと私の誕生日であります。 技術者として一人前になっていくために、一番重要なことは、“師匠”と言える方が、居るかどうかである。私にも、多くの師匠が居た。...

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私とアルスコンサルタンツ

1.はじめに 私の出身は栃木県小山市、地元の中学・高校と進み、大学は2浪して東洋大学工学部土木工学科へ。しかし、本来は、医学部志望だった。これが、挫折経歴の第一歩である。ここで、面白かったのは、大学へ入ると、結構、歳を食っている連中が居て、ほとんどが東大崩れであった。親近感を感じたとともに味のある連...